
青年海外協力隊といっても、野菜・稲作指導者からシステムエンジニアなど数百にのぼる様々な職種があります。その協力隊においての私の職種はというと、「村落開発普及員」。名前からすると、電気も水もないような村落に派遣されて、井戸作りや家畜の世話などをしそうなイメージがあるが、実際はどうであろうか? 私の活動をとおして、実情をお知らせしてみることとしたい。
職種名
<村落開発普及員>
村落開発普及員というと、確かに文頭にもあるような、何も無いような村に派遣され、村の酋長などと共に活動しながら、村民の生活向上に寄与していくというケースもある。
ただ、実際は、プログラムオフィサーもしくはコーディネーター的役割となるケースが多くなってきている。主に、省庁、市役所、NGOなどへの派遣が多い。
JICAの情報によると、協力隊の職種のなかでは、「青少年活動」などと共に、文系出身者による受験比率が高い。また、求められる人材としては、専門性よりもコミュニーケーション力のある人物とのこと。
配属先・勤務先
配属先:ニカラグァ共和国 外務省経済協力局
(MINISTERIO DE DELACIONES EXTERIORES,
SEREC)
勤務先:大西洋岸人間開発促進協会(NGO)
(ADEPHCA : Asociacion de Desarrollo
y Promocion Humana de la Costa Atlantica)
ADEPHCAの事業内容
ブルーフィールズという南大西洋自治区(RAAS)県庁所在地において、RAASの社会、経済、文化の発展を目的として様々な活動を行っているNGO。今まで、村落地域の住居、埠頭の建設、バイリンガル教育、ストリートチルドレンへの食料支給など各種プロジェクトを手がけてきた。現在は、日本の見返り資金(援助 *説明後述)を利用した、「小規模企業家支援プロジェクト」を実施中で、小規模企業家への少額融資と経理指導を行い、地域所得の向上に貢献している。
早い話 → 小さな金貸し兼経営コンサルタント事業
(ただし、NGOだから利益追求が目的じゃないよ。あくまで、地域所得の向上のため)
要請内容
現在行っている「小規模企業家支援プロジェクト」の企画、改善に関わりながら、職員とともに、市内や郊外に住む、小規模企業家の所得向上のための企業経営全般にわたる助言や講習会の内容改善への協力。
早い話 → 職場での名称的にはコンサルタント
(ようは、プロジェクトで気づいたことがあれば、なんでもやってよということ。
それから、配属先(ニカラグァ外務省経済局)、日本大使館、JICAとの橋渡し。)
「見返り資金」とは?
日本政府のODAを一環とした無償資金援助の一つ。
これは、日本政府が毎年数億円単位でニカラグア政府に無償資金を供与し、ニカラグア政府はそのお金を主にニカラグアの農業・工業系の民間企業に融資(貸与)する。そこで生産された農産物や工業製品を国内販売、輸出することによって売却益を得た企業が、ニカラグア政府にその借入金を金利付きで返済する。そうしてニカラグア政府が金利収入で蓄えた剰余金を、ADEPHCAのようなNGOや公共機関が行なうプロジェクトに供与することで、さらにニカラグアの開発・発展に貢献していこうというもの。民間企業の生産・売上の向上と、政府・NGOのプロジェクトへの援助を図ることにより、ある意味二重の効果を狙った資金援助といえる。